肝臓の手術

肝臓は再生機能というすばらしい力を持っています。
仮に半分以上手術で取ったとしても、半年もかからないうちに、元に戻ることができます。

肝臓にがんができたり、寄生虫の感染でできた、のう胞は、手術によって切除するのが基本。
ただし、肝硬変などを併発していて、肝臓の状態が良くない場合は手術ができません。
せっかくの再生能力も、肝硬変の進んでいては機能できないのです。

このように肝硬変が進んで、どうにもならない肝臓を治すには、もう生体肝移植しかありません。
生体肝移植は、ここ数年、日本でも、積極的に行われている治療法です。

家族などの健康な肝臓を一部切り取り、手術で病気の肝臓に移植するというこの方法は、今の最新医療技術の成果です。
健康な肝臓は、切り取っても、また元に戻るので、肝臓をとられた人も、傷跡こそ残りますが、いずれ回復します。

ただし、肝臓を快く提供してくれる人がいることが絶対条件。
肝機能は回復するとはいえ、健康な体にメスを入れるのは、強い意志と決断がいります。
生体肝移植は、あくまでも最後の手段なのです。

また、この手術は、とても大掛かりで、最新の設備と高い技術を必要とします。
専門の機関で、経験を積んだ医師から、執刀してもらわなくてはなりません。

肝臓がんの手術

肝硬変がそれほど進んでいない肝臓がんの場合、手術でがんを切除することが第一選択。
ただし、それにはいくつかの条件があります。

・腹水の有無・・・腹水が、コントロールできない状態では、手術はできません。
・黄疸の強さ・・・ビリルビンの値が、正常の2倍以上あると、手術はできません。

また、肝機能の状態や、検査の数値、がんのできた位置により、切除できる大きさも変わってきます。
最大で、肝臓の70%を切り取ることができますが、できるだけ、多めに取ったほうが、その後の再発は少ないです。


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