時々、超音波検査をすると、肝臓の中にのう胞が見つかる人がいます。
のう胞は、簡単に言えば、分泌液がたまった袋。
肝臓のほかに、腎臓などでも見かけることがあります。
のう胞は現代の検査機器の向上で、見つかるようになったもの。
健康への支障はありません。
特に腎臓ののう胞の場合は、数が増えたり、大きくなっていくこともあります。
その際は必要であれば、中の液体を出したり、処置をすることもあります。
肝臓にできるのう胞のほとんどは、生まれつきのもので、これといった自覚症状もありません。
肝機能支障をきたすことも無いので、特に治療に必要もなし。
のう胞と一緒に、普通に生活していけます。
ただし、肝臓にできるのう胞で、例外的に治療が必要なものがあります。
これは、「肝嚢腫(シスト)」とよばれるのう胞。
エキノコックスという寄生虫によって肝臓にのう胞が作られた場合です。
食べ物や、水で感染するこの病気は、日本では症例が少ないのですが、四国や礼文島などで、見かけることがあります。
この場合、のう胞は、肝臓ごと切除する必要があります。
また肝嚢腫はときに腎臓にも影響を及ぼします。
必要に応じて、腎臓の治療も同時に行います。
他にも、寄生虫による感染で肝臓に障害がおこる場合があります。
この場合は「のう胞」ではなく、「膿瘍」。
のう胞の中身は、分泌物で、無害ですが、膿瘍の袋の中にたまるのは、膿です。
細菌などの感染によってできた膿瘍は、直ちに治療する必要があります。
抗生物質などで、菌を殺すか、細い管で膿を取る処置が行われます。
膿瘍は東南アジアに旅行に行き、感染するケースもたびたびあります。
発熱や、痛みの症状もでるので、おかしいと思ったら、すぐに病院へ行きましょう。