一昔前まで、がんは治らない病気というイメージがありました。
がんの宣告は、余命の宣告。
家族も患者自身にそれを伝えるべきかどうか、がんの告知はそれほどの重みがあったのです。
その後のすばらしい医学の進歩により、今ではがんの治療効果もずいぶんと向上。
がんを患いながらも、うまく生活し、寿命を全うするスタイルもできつつあります。
がんの告知も行い、患者も積極的に治療に参加することで、その効果を更にあげています。
それでも肝臓がんは、数あるがんの中でも、特に治療が難しく、余命宣告をされるケースがよくありました。
また、症状が出た時にはもう手遅れ。
病院へ行ってももう治療の施しようもない、医師にとってもある意味つらい病気の一つでもありました。
現在、がん患者に対して、余命という言い方はあまり使われません。
実際、余命以上生きる人も多く、あてにならないケースもよくあるからです。
ただし、データ上の生存率としては、いくつか参考になる数字があります。
一般的に言われている肝臓がんの5年生存率は50%前後。
10年後では30%前後といわれています。
普通、がんは5年経って再発しなければ、その後も問題ないといわれています。
したがって、5年生存率も10年生存率も、あまり大きくは変わらないはずです。
しかし、肝臓がんの場合、他のがんと比べて再発率が高く、それが年々生存率を下げる結果となっています。
また、肝臓は血液が多く集まる臓器でもあるので、他の臓器からの転移も多いのです。
生存率も余命も、あくまでも一般論であり、患者全員に当てはまることでありません。
肝臓がんで余命宣告までされたのに、何かのきっかけで、がんが消滅したケースも実際に存在します。
人間の体には、まだまだ医学ではわかっていない、さまざまな自然治癒力が備わっています。
たとえ肝臓がんと診断されても、それは他の病気と同様、治療すればいいのです。